ぶつぞうな日々 part III

大好きな仏像への思いを綴ります。知れば知るほど分からないことが増え、ますます仏像に魅了されていきます。

【長野】信濃の佐久から千曲へ平安鎌倉仏を巡る

信濃の平安鎌倉仏を巡ろう 〜佐久から上田平をぶっちぎり〜知る人ぞ知る信濃の平安鎌倉の隠れ仏を巡る旅。お寺さまおよび役所や公民館の皆さまに大変お世話になった。8月初めの日曜日で、檀家寺さまは大変お忙しい時期。ご縁をつないでくださった皆様に心か…

【群馬】筑波山無量寿寺(前橋市)

2020.1.11 の拝観記録筑波山無量寿寺(群馬県前橋市) 十一面観音菩薩立像 71.5cm 平安 市指定有形文化財 筑波山知足院中禅寺で祀られていたとされる十一面観音立像を拝ませていただいた。住職のお話によると、徳川第五代将軍綱吉の命により知足院の住職をし…

午年! 観音さまのご開帳ラッシュイヤー!!

午年は観音さまのご開帳ラッシュイヤー! 以下、気になるところのメモ書きです(※今年開かないところも混じってますこと予めお詫びします)1) 正法寺(群馬県太田市) ご本尊聖観音菩薩さま 12年に一度、午年の4月18日のみのご開帳 ついにやってきた午年! …

【滋賀】恋に落ちて、黄金の稲穂に歌ってしまった、仏性寺阿弥陀さま(野洲)

何年か前、初めてお会いし、一瞬で恋に落ちた阿弥陀如来さま。久しぶりにお会いしたら、またしても一瞬にして恋の炎が燃え上がってしまった。隠れたまま静かに息づいていた炎に油が注がれたようだ。 どこが好きなのかポイントを絞って説明することはできる。…

2025年の感謝状 信濃仏のみなさまへ

みうらじゅん賞を見習って、特に思い入れの強い出会いにヒヨドリ感謝状を捧げたい。 仏像は人と人とをつなぎ、過去と現在と未来をつなぐ。2025年はその信念をさらに強めた一年だった。 訪れた寺社は195か所。展覧会も含めると、少なくとも1500超の尊像に拝顔…

【信濃仏】円満坊の円満なる阿弥陀如来さま♡(長野県松川町)

信濃伊那谷、福与村の福沢地区に、俗に円満坊と呼ばれる閻魔堂があるーーー。江戸時代中期の文書にそう記録が残る。 その円満坊の片隅に、仏像の破片が入った麻袋があった。これを戦後に泰阜村出身の彫刻家倉沢興世が修復。 令和の今、この穏やかな平安の阿…

【展覧会】関西3館で国宝展 2025春!

※2025年5月26日のメモを掲載※ 奈良国立博物館の真骨頂と呼びたい! ありがとう超国宝展! 大阪関西万博2025に合わせて、日本の古美術の粋を集めた展覧会が、大阪市立美術館、奈良国立博物館、京都国立博物館の関西3館で開催中。 私は一つのテーマを掘り下げ…

【京都府】正覚院(宇治市)〜平安の聖観音像と鎌倉後期円派の毘沙門天像だけではない〜

京都浄土宗寺院特別大公開2025 10/12(日)13-15時公開 正覚院(宇治市) 1) 正覚院とは 2) 本堂 2-1) ご本尊阿弥陀如来立像 2-2) 隠元の名号額 2-3) 独湛の寺号額 3) 観音堂 3-1) 聖観音菩薩立像 3-2) 毘沙門天立像 【拝観案内】 【参考資料】 1) 正覚院と…

【神奈川】白山神社の毘沙門天立像(鎌倉市今泉)

白山神社(鎌倉市今泉)にて、9月の第一日曜日の祭礼の際、短時間だけ毘沙門天さまのお厨子が開く。 【秘仏】毘沙門天立像 行基の作で、源頼朝が京都の鞍馬寺から譲り受けたと伝わる。像高160cm。県指定有形文化財。 着衣を薄く粗めに彫り出し、身体全体の動…

【静岡】韮山奈古谷、800年の信仰をつなぐ毘沙門天さま、ご開帳はなんと「たいやきくん」以来!

源頼朝や文覚上人に関わる寺伝をもつ国清寺。その毘沙門堂で、秘仏本尊毘沙門天像のご開帳が50年ぶりに行われた。800年の信仰をつなぐ温かいご開帳だった!

【愛知】瀧山寺本尊薬師如来さまご開帳(岡崎市)

瀧山寺(愛知県岡崎市) 秘仏ご本尊薬師如来さまご開帳 2025/4/27-5/11 仏像好きな方にとっては常識なのだが、瀧山寺はとんでもなくすごい。あえて平易な言葉を使いたい。とんでもなく、すごいからだ。収蔵庫には、源頼朝にかかわる運慶仏(重文)がおられ、…

【信濃仏】観龍寺(千曲市)で”隠れ仏”を拝む

気高く優美なお姿に言葉がでない 古仏の宝庫、信濃の"隠れ仏" ご縁繋がりで拝観 観龍寺とは 千手観音菩薩坐像 二十八部衆 十一面観音菩薩立像 聖観音菩薩立像 盗まれた仏像がみつかりますように! 【拝観案内】 【参考サイト】 古仏の宝庫、信濃の"隠れ仏" …

『香薬師像の右手』感想とまとめ

<2016年12月15日の拙稿の再投稿です>貴田正子『香薬師像の右手 失われたみほとけの行方』を読みました。なかなか奥深いミステリーなので、自分の理解のためにまとめつつ、感想を書きました。 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 新薬師寺の香薬師如来像は三度の盗難に遭い、もう…

仏像修復家、牧野隆夫先生のマジックとは

仏像は過去と現在と未来をつなぐ尊い存在。 仏像修復家の仕事はとても重要で、もっと世に認知され、評価されるべきものと思っています。あることがきっかけで、牧野隆夫先生が私たちの先日の山形オフ会にご参加くださることになりました。牧野先生と参加者の…

【福井】辻観音堂の聖観音菩薩さま(勝山市)

白山平泉寺に残る古仏、辻観音堂の聖観音菩薩さま

【信濃仏】仏師善光寺妙海の最後の日光・月光菩薩像@福満寺(麻績村)

鎌倉時代の終わり、彗星のごとく現れた仏師、妙海。そのデビュー作と最後の作とを比較してみた

【信濃仏】「ハッケン!上田の仏像」展@上田市立美術館に大興奮

長野県上田市で仏像の特別展が始まった。実にマニアック。平成28年から実施された上田市による仏像悉皆調査の成果を盛り込んだ、仏像愛好家垂涎の展覧会である!

【番外編】 パレスチナ・ガザの画家三人展 1/18まで 相模原のフクヤマ画廊にて

パレスチナ・ガザの画家三人展 2025/1/7-1/18 フクヤマ画廊(神奈川県相模原市) http://www.fgallery.com/info/gaza_3.PDF大学で国際政治を学んだのに、私は世界の平和のために何もできていない。半径2メール以内の笑顔を守ろうとするだけで精一杯。いや、…

【米国ハワイ】オアフ島の平等院は歴史も自然も感動に満ちている!

ハワイの平等院をお参りすることになった。オアフ島コオラウ山脈を背景にした鳳凰堂が美しくて、息をのむ。日系移民のハワイ到着から100年を記念して、1968年に建立。慣れない土地でご苦労されたであろう日系移民の皆様にとって、平等院がアイコニックな存在…

【信濃仏】西念寺(長野県佐久市)〜浅間山の南におられる穏やかな阿弥陀如来さま〜

浅間山の南で、穏やかで気品あふれる阿弥陀如来様を拝ませいただいた。佐久市岩村田、西念寺のご本尊様は平安後期に遡る定朝様。像高130.3cm。桧の寄木造。肩の力を抜いてゆったりと座るお姿。お椀をひっくり返したのような、ぽっくりとした肉髻。ざくざくと…

【山梨】瑜伽寺(笛吹市)〜十二神将を拝観後悩み続けています〜

瑜伽寺(山梨県笛吹市) 塑像残欠(どろ仏様)(県指定文化財) 木造如来形坐像(県指定文化財) 木造十二神将(県指定文化財) 雨乞いの破損仏 【拝観案内】 【参考資料】 無碍山瑜伽寺という美しい名前のお寺様で、古仏を拝観させていただいた。ありがたく…

2024年感謝状 一年間の出会いに感謝申し上げます

2024年は仕事もプライベートも怒涛の一年だった。みほとけのお像にお会いする時間は例年にも増して貴重で、かけがいのないものとなった。どのお像との出会いも感動と感謝に満ちていた。2024年を振り返り、特に5つの感謝状をここに捧げたい。 【感謝状 〜ああ…

ぶつぞうな日々Part II (バックナンバー)はこちらです!

仏像のブログを書き始めたのは、2005年の年末でした。最初の投稿はこんな感じ。 10年以上が過ぎてもこの気持ちに変わりありません。ますます仏像に魅了されています。 上記のブログは「ココログ」で書いていたのですが、投稿に無駄な手間暇がかかるのが悩み…

【広島】明王院(福山市)十一面観音菩薩さまご開帳~33年ぶりご開帳に泣き、令和の印仏に参加~

明王院(広島県福山市)で秘仏十一面観音菩薩さまが33年ぶりご開帳。穏やかな照明のもと、お厨子の近くで憧れの観音さまにお会いできた。写真の何百倍も美しくて、泣いた。

【京都】国立博物館1階の彫刻展示「如来と菩薩」

京都国立博物館1F-1展示室 彫刻「如来と菩薩」 2024年6月18日(火)~ 9月8日(日)京都国立博物館新館の1階、最初のお部屋に平安時代を中心とした古像が並ぶ。展示解説をメモしながら拝観すると、あっという間に1時間が過ぎた。本稿は、そのメモを文字お越…

【千葉】不思議な薬師如来立像との不思議な出会い

千葉県某所 薬師如来立像(鎌倉時代) 1) 見知らぬ薬師如来像との出会い! 2) 天台薬師様 or 清凉寺式釈迦様 or 一日造立仏? 3) もともと安置されていたお堂に泣く! 4) やはりこれは運命の出会い? 1) 見知らぬ薬師如来像との出会い! 事前に写真を拝見せ…

【千葉県】いすみ市山田大門区の「鉄造仏頭」は仏頭ではなくご尊顔と呼びたいほどに美しい

鉄造仏頭(千葉県いすみ市) 高さ113cm 鎌倉時代 県指定 山田大門区の大日堂にまつられる鉄仏さまである。市の文化財課から管理者の方にご連絡いただき、間近で拝観させていただいた。 これほど美しく、大きなご尊顔にここまで近づけるとは。大きさに圧倒さ…

【千葉】長福寺(いすみ市)薬師如来坐像~近くの釈迦谷の遺宝~

硯山長福寺(千葉県いすみ市) 硯山長福寺の来歴 ご本尊阿弥陀三尊 薬師如来坐像 不動明王立像と毘沙門天立像 金剛力士像 磨崖仏 【拝観案内】 硯山長福寺(千葉県いすみ市) 天台宗の南総地区の仏像調査がとんでもなく本格的である。調査結果が『南総天台の…

【神奈川】寅年ご開帳で半信半疑で出かけたら、本当に平安仏で驚きました(秦野市・天徳寺 薬師如来立像)

平安の作だとどこかに書いてあったが、写真を拝見する機会がなく、半信半疑で出かけたところ、目の間に見事な平安仏が現れ、びっくり仰天。興奮しつつ、うっとりと薬師さまを仰ぎ見たのだった。

【茨城】平安末の阿弥陀如来像は"義侠"により修復され、令和の今も神々しく優しくひっそりと立たれる(水戸市吉沼町)

平安末期の如来立像が好きだ。丸顔で、全身の力を抜き、穏やかに立つ御姿に惹かれる。そんな尊像に茨城県で出会ってしまった。場所は水戸市の吉沼観音堂。本尊千手観音立像の横に、ひっそりとまつられていた。