ぶつぞうな日々 part III

大好きな仏像への思いを綴ります。知れば知るほど分からないことが増え、ますます仏像に魅了されていきます。

ぶつぞうな日々Part II (バックナンバー)はこちらです!

仏像のブログを書き始めたのは、2005年の年末でした。最初の投稿はこんな感じ。10年以上が過ぎてもこの気持ちに変わりありません。ますます仏像に魅了されています。上記のブログは「ココログ」で書いていたのですが、投稿に無駄な手間暇がかかるのが悩みで…

【滋賀】岩間寺(大津市)の諸像~ご本尊は千手観音・吉祥天・婆藪仙人の三尊~

1) 岩間山正法寺 2) 本堂 2-1) 千手観音と吉祥天・婆藪仙人という組み合わせ 2-2) 地蔵菩薩立像(重要文化財) 2-3) 十一面観音立像(大津市指定文化財) 3) 不動堂 3-1) 不動明王両童子像(重要文化財) 3-2) 薬師如来坐像(大津市文化財) 3-3) 阿弥陀如来…

【展覧会】西七条のえんま堂ー十王と地獄の美術ー(龍谷ミュージアム)

特集展示「西七条のえんま堂 -十王と地獄の美術-」 龍谷ミュージアム(2020.9.12-11.3) えんま堂の諸仏は実際に間近で拝むべし 龍谷ミュージアムの近く、西七条えんま堂から諸仏がお出ましである。メイン展示は、このお堂の閻魔坐像(鎌倉時代)、十王坐…

【和歌山】慈光円福院の十一面観音立像

慈光円福院(和歌山県和歌山市)十一面観音立像 平安前期の美しく強い観音様。像高149.7cm 。重要文化財。和歌山市の文化財サイト 木造十一面観音立像 | 和歌山市の文化財 には次のような説明がある。 (引用始め) 慈光円福院は戦災で焼失した円福院を再建…

【和歌山】紀三井寺秘仏本尊特別開帳~感動を伝える言葉が見つからない~

紀三井寺本堂の裏手の大光明殿で、中央の大きなお厨子が開いていた。堂内へと続く廊下から垣間見えた瞬間、胸が熱くなった。お厨子の中には、秘仏本尊・十一面観音立像と秘龕仏・千手観音立像(いずれも重文)が並び立つ。

【展覧会】「相模川流域のみほとけ」神奈川県立歴史博物館は必見

「相模川流域のみほとけ」神奈川県立歴史博物館 2020年10月10日(土)~11月29日(日) 龍峰寺千手観音立像(写真は展覧会サイトより) 間近で拝観できる! 凛々しい!! 公式サイト=【特別展】相模川流域のみほとけ Buddhist Statues Along Sagami River |…

【多摩の仏像】新開院(東京都あきる野市)に鶴岡八幡宮から遷座した薬師如来と十二神将

鶴岡八幡宮旧蔵の薬師三尊と十二神将が東京都あきる野市に現存。9月11日にご開帳 1) きっかけは愛染明王(五島美術館) 2) 東京西部の新開院にも鶴岡八幡宮寺旧蔵の仏像が! 3) ご開帳は9月11日 【拝観案内】 新開院薬師堂 近くの玉泉寺にも流転の仏像 【参…

【山梨】甲州放光寺に法隆寺金堂壁画の最古の模写(染色作家古屋絵菜の展示も素敵)

1) 放光寺「阿弥陀浄土図」 2) 染色作家・古屋絵菜の個展「古今蓮葉」 3) 放光寺は仏像の宝庫 拝観案内 参考資料 山梨県甲州市塩山の放光寺は、言わずと知れた仏像の宝庫である。平安時代の大日如来、天弓愛染明王、不動明王、そして、仁王像。しかし、放光…

【展覧会】「相模川流域のみほとけ」展(神奈川歴博)に普門寺の聖観音立像が!!

コロナ禍のため、関西など遠方への仏像めぐりは断念している。その代わりに、私のベンツ(電動自転車)で行ける範囲内でお寺をめぐり、資料館で仏像の本を漁る、ということを続けている。そんな身近な範囲内で思いもかけない仏像に出会える。これは楽しい! …

「東京からですが、拝観させていただけますか」と言えません

中井観音堂は静岡市の山奥にある。こういう静かな場所の古仏を拝める日は戻ってくるのか 1) 予約拝観とは 2) 東京から予約拝観をお願いできない! コロナ禍が始まって、仏像拝観が思うようにできなくなってしまった。緊急事態宣言発令後しばらくは「電車に乗…

【多摩の仏像】相即寺(八王子市)本堂~鎌倉時代とされる黒本尊様と江戸仏師による現ご本尊阿弥陀如来坐像と焼仏の阿弥陀如来立像~

八王子の相即寺に黒本尊と呼ばれる阿弥陀如来坐像がおられる。16世紀半ば、開山のおりに、鎌倉の光明寺から伝えられたお像だという。調べてみると、1970年代の市の仏像調査報告で、鎌倉時代の作とされていた。

【多摩の仏像】八王子の大久保長安の陣屋のあった町で信仰された石仏の五智如来様はなんと立像で、しかも、あだ名はとうもろこし地蔵!

金剛界の大日如来様ですが、、、なんと立像なんです! 1. 直入院の五智如来像 1-1) 大久保長安の陣屋のあった町で信仰された五智如来。あだ名は「とうもろこし地蔵」 1-2) 愛らしいお姿 2. 直入院 拝観案内 2-1) 近くの広園寺もお勧め 2-2) さらに足を伸ばし…

【多摩の仏像】観音院(東京都武蔵野市)~武蔵野プレイスの横に穏やかな来迎の石仏阿弥陀如来立像~

1)武蔵野プレイスのそばです 2) 観音院の来迎の阿弥陀如来立像 観音院 拝観案内 参考資料 1)武蔵野プレイスのそばです 5月25日に緊急事態宣言が解除されても、電車に乗るのは仕事だけというマイルールは崩していない(2020.6.6現在)のだが、仕事で東京都武…

【多摩の仏像】正真正銘の八王子ブランド、相即寺の地蔵菩薩坐像(万目供養仏)!!~地元の仏師と鋳物師による温かみあるお姿~

穏やかで温かい地蔵菩薩さま相即寺・万目供養仏(地蔵菩薩坐像) 1) 相即寺とは 2) 地元八王子周辺の仏師と鋳物師による銅造地蔵菩薩坐像(万目供養仏)! 八王子市民はもっと注目しましょう!! 2-1) 柚木落合の仏師、田中播磨義知 2-1-1) なんと、田中播磨…

【来迎会】大念仏寺の万部おねり~きらびやかでおごそかな阿弥陀信仰の形~

1 万部おねりとは 2 大念仏寺「万部おねり」の流れ 2-1) 入御(にゅうぎょ) 2-2) 本堂内法要 2-2-1) 菩薩伝供(ぼさつでんぐ) 2-2-2) 法要 2-2-3) 還御(かんぎょ) 3 改元記念で地蔵菩薩さまがお出ましに 4 當麻寺との違いと融通念仏宗らしさ 5 被仏の阿…

【コラム】コロナ自粛中の拝観マイルール6か条で、楽しい出会いがありました

1. 感染症の拡大を防がなければなりません! 2. 拝観マイルールを決めました! 【コロナ自粛時における拝観マイルール】 3. マイルールで思いのほか楽しい出会いが! 1. 感染症の拡大を防がなければなりません! 新型コロナウィルス感染症(COVID-19)の感染…

【展覧会】「文化財よ、永遠に」東京国立博物館

「文化財よ、永遠に」東京国立博物館 会期 2019年10月1日(火) ~12月1日(日) 会場 東京国立博物館 本館特別4室・特別5室 「文化財よ、永遠に」展は、住友財団の助成で修復された文化財を紹介する展覧会。国内4館で開催され、東京国立博物館の会場では、…

2020年1月の仏像拝観リスト

今年の1月は家でおとなしくしていたつもりなのだが、リストアップしてみると思いのほか出かけていて驚いた。実を言うと、もっと激しく出歩く予定だったのだが、年末に転んで左膝を強打したため、思うように歩き回れなかったのだ。それでも、1月3日に千葉県松…

2019年8月の仏像拝観リスト

7月から体調が今一つだったが、夏休みを二回に分けて取り、徐々に回復できた。前半で東京近郊の四万六千日をめぐり、後半で京都と奈良の地蔵盆へ。締めは滋賀県長浜の丹生谷文化財フェスタ。 地蔵盆に出かけたけど、関西に行ったからには丈六阿弥陀様にもお…

【大阪府】興善寺(岬町)に寄進して、仏像拝みにいきましょう!

1) 興善寺とは 2) 【本堂】重文の巨大な平安仏が鎮座! 3) 【山門】大きな被害を受け、支援が必要です! 4) 【不動堂】大きな不動明王立像も必見! 四天王像を仮安置中! 5) 檀王法林寺の四天王像が!? 【追記2020.04.11】クラファン達成! 拝観案内 和歌山…

【焼き物】恋✖️無知=無謀。仏像好きが志野焼に挑戦

鼠志野(峯紅葉)に恋に落ちて… 実演指導は眼から鱗 目指したのは「峯紅葉」✖️「卯花墻」✖️「禅」(す、すみません) 仏像だったら悩んでた 色白は七難隠す? 参考 鼠志野(峯紅葉)に恋に落ちて… 五島美術館「美の友の会」会員向けの陶芸教室に参加した。 …

【鷽替】天神様の木彫りの鷽さんが好き2020

1) 鷽替えとは 2) 五條天神社 3) 牛天神北野神社 4) 平河天満宮 5) 鷽替えは日本全国に! 1) 鷽替えとは 野鳥の鷽(ウソ)をご存知だろうか。ぷっくりしたフォルムに、赤い喉元。「…ふぅ…」っという感じの声がまたかわいい。アトリ科の小さな鳥で、都内近郊…

【神奈川】常楽寺(鎌倉市)文殊祭の宵祭で文殊菩薩様と阿弥陀三尊を拝む

1) 秘仏文殊菩薩坐像(恐れ多くも懐中電灯で…) 2) 阿弥陀三尊は夜の光で美しさを増す 3) 常楽寺とは 4) 拝観案内 常楽寺(神奈川県鎌倉市大船)は、北条泰時を開基とする臨済宗建長寺派の古刹。 年に一度、文殊祭の宵祭の際に、秘仏の文殊菩薩様を拝めると…

【群馬】日輪寺十一面観音立像〜丸山尚一が強い精神性を指摘する鉈彫仏〜

丸山尚一さんが「像にこもる強い精神性」を指摘する日輪寺(群馬県前橋市)の鉈彫の十一面観音立像。憧れの鉈彫像にお会いした。神奈川県の日向薬師と弘明寺の鉈彫仏との相違も含め、感想を書きたい。 1) 丸山尚一さん絶賛の日輪寺 十一面観音立像 1-1) 鉈彫…

【展覧会】出雲と大和展1回目感想(大寺薬師四天王立像と矢田寺十一面観音立像)

出雲と大和展 2018.1.15-3.8(東京国立博物館) 大寺薬師の四天王立像(島根県出雲市) 矢田寺の十一面観音立像(奈良県大和郡山市) 写真について 出雲の某寺で、「うちの仏さん、オリンピックの年に東京に行くよ。もう予約入ってるから」と、大変な情報リ…

【京都】嵯峨薬師寺〜地蔵盆8月24日に一般公開〜

京都市右京区・嵯峨薬師寺 地蔵菩薩半跏像 8月24日10-15時のみ一般公開 15時より法要(檀家のみ)、その後、送り火 嵯峨薬師寺は京都嵯峨の清凉寺の境内にある。清凉寺のように一般に公開されていないが、地蔵盆の日のみ誰でも入堂して拝観できる。美しい仏…

【京都】【奈良】8月の地蔵盆に行って仏像を拝む

夏休みをいただき関西に。 唐招提寺地蔵堂の地蔵菩薩立像が8月23日と24日のみご開帳。京都の智恵光院の六臂地蔵は8月23日17-18時のみ、同じく京都の嵯峨薬師寺は8月24日10-15時のみ、一般の人も拝観できる。いずれも地蔵盆の行事。 この三つを主軸に、なんと…

2019年7月の仏像拝観リスト

2019年7月は、武蔵国分寺の銅造観音菩薩立像を拝観後に、法隆寺館で飛鳥仏を浴びるように拝観できたのが、大きな収穫だった。久しぶりに見直すと、その表現の新しさに目を奪われた。 東京府中市の棟方志功展は連作と大作が多く、迫力ある作品に魅了された。 …

2019年6月の仏像拝観リスト

6月はまず高崎の展覧会へ。新田つながりで群馬県内外の仏像も展示された。群馬県の仏像は今後攻めたい。 6月といえば、大和郡山市の矢田寺のご開帳。十一面観音立像のキューティセクシーなお姿が好きで好きでたまらない。矢田寺に合わせて、奈良某所の地蔵菩…

2019年5月の仏像拝観リスト

2019年のゴールデンウィークは、天皇陛下ご即位のおかげで長いお休みとなり、4月30日から5月5日まで関西に滞在した。ご即位をお祝いしたご開帳がある一方で、いつものようにお練供養も続き、大変有意義なお休みを過ごすことができた。仏像と練供養にこれほど…