ぶつぞうな日々 part III

大好きな仏像への思いを綴ります。知れば知るほど分からないことが増え、ますます仏像に魅了されていきます。

2018-03-01から1ヶ月間の記事一覧

伊豆の平安仏と"牧野仏"(龍音寺、国清寺、かんなみほとけの里)

1) 沼津市大平の龍音寺 2) 伊豆の国市 国清寺仏殿 3) 伊豆の国市 国清寺毘沙門堂の仁王像 4) 函南町 かんなみほとけの里美術館 4-1)阿弥陀如来坐像と観音勢至菩薩立像(実慶) 4-2) 薬師如来坐像(平安) 4-3) その他の仏像(牧野仏) (後日談)山本勉先生…

千祥寺所有の如来形像(千葉県館山市立博物館にて)

館山市立博物館拝観日=2018年3月3日千祥寺所蔵の木造如来形坐像 千葉県指定文化財 10世紀末、73センチ、ヒノキの一木造り 木造如来形坐像は、薄く閉じた、つり上がり気味の両目が印象的。口元は小さく閉じる。一宮の安房神社に伝来か。 博物館預かりとなっ…

千葉県富津市 東明寺の薬師如来と十二神将

富津市 東明寺参拝日=2018年3月3日東明寺は718年の創建と伝わる。以前は海岸に位置して東足寺と称したが、1742年の大津波の後に現在地に移転したという。内房線上総湊駅から1キロほど。浦賀水道の向こうは三浦半島という地域に立つ、真言宗智山派のお寺で…

千葉市市原市・日光寺 桜の巨木の聖観音立像

千葉県市原市 日光寺 木造聖観音立像 県指定 像高3.32メートル 彫眼、桜、一木造。大きな内ぐりがあり、観音像の背面より覗くことができる。両腕は肩ではぎ付けし、左肘から先をさらにはぎ付ける。 発見当初は平安末期(12世紀後期)とされていたが、昭和61…

西尾市吉良町、金蓮寺の阿弥陀三尊(脇侍さまはいつの作?)

<序文>この記事は、来迎阿弥陀三尊にお会いした感動を叫ぼうと書き始めた筆者が、書いてる途中で「制作年代に二つの説がある」ことに気づき、あたふたする様子を書き残したものです。しばらく下書きフォルダーに放置していた文章を書き直し、引用文書の画…

2018年2月の仏像拝観リスト

2018年2月16日。ついに葛井寺の千手観音さまにお会いできました。天平仏はなぜにこれほど初々しいのでしょう! 胸や腕や背中が若々しく、とにかく美しい!! もう千本の腕がなくても美しすぎました。合掌手は希望をつかもうとしていました(そのように見えま…

海老名市・龍峰寺の長身かつ清水寺式の千手観音立像

神奈川県西部、海老名駅から徒歩15分ほど。巨大なすべり台のある清水寺公園に隣接して、龍峰寺(りゅうほうじ)はあります。1340年、開山円光大照禅師によって創建された、臨済宗建長寺派のお寺です。 このお寺の千手観音さまにお会いしてきました。毎年1月…