きらの阿弥陀さま その1
阿弥陀如来坐像(県指定)
鎌倉初期 95.5センチ、一木割矧造、彫眼
お寺の方にご挨拶し、本堂へ。
外陣より拝観させていただきました。暗くて遠く、お姿はよく拝めず。堂内にあった写真はこんな感じでした。
かわいらしくも、威厳のあるお姿ではありませんか!
西尾市の文化財サイトには、「胎内背面の銘文に、平安時代の高僧恵心僧都(えしんそうず)の作で、元禄12年(1699)に大檀那である糟谷縫右衛門の寄進によって修理が行なわれたと記されている」とあります。恵心僧都源信の作かどうかという判断は難しいかと思いますが、少なくとも17世紀末頃には、「恵心僧都の作」と伝承されていたことになります。
また、同サイトには、「穏やかな体躯や整った衣のひだの表現は、平安時代後期に流行した定朝様の特徴を備えるが、表情が引き締まり、部材が厚手に作られている点から、鎌倉時代に入ってからの作と考えられる」とありました。
間近で拝観できる機会を待ちたく存じます。
境内の前、石仏の五智如来が優しかったです。