上原美術館で本地仏の薬師如来を拝観してから、本地仏への思いが募り…。身近なところで本地仏にお会いできるところはないかなぁ…と思った瞬間、思い出したのがこちら。
東京都府中市、大国魂神社神社の宝物殿におられる、40センチに満たない小さな仏像!
平安後期のこの穏やかな佇まい。そして、清らかさ。若かりし頃に一度拝観しているのだが、その時は良さがわからなかった。なぜか今、私の胸を熱くする。
左から二つ目の菩薩像の足元を見ると、蓮台まで一木で彫り出していることがわかる。
一番左の像は天部像とされているが、甲冑を着て胸元でリボンを結ぶあたり、神奈川県大磯町の六所神社の男神像と似てると思った。
大国魂神社は明治初めまで武蔵総社六所宮と呼ばれ、これらの尊像はその本地堂にまつられていた。神仏習合の時代を今に伝える尊像なのである。
大国魂神社宝物殿は土日祝日に開館しているので、今後は頻繁にお会いしに行くことにしよう。
【参考資料】
1) 大国魂神社宝物殿のサイト(※上記写真は本サイトより)
www.ookunitamajinja.or.jp
2) 六所神社(神奈川県大磯町)の神像について
butsuzodiary.hateblo.jp