展覧会概要
特別展「京の国宝―守り伝える日本のたから―」
(京都国立博物館)
2021年7月24日(土)~9月12日(日)
前期展示:2021年7月24日(土)~8月22日(日)
後期展示:2021年8月24日(火)~9月12日(日)
ほんまに国宝ばかりやった
「ほんまに国宝ばかりやん!」とエセ関西弁でつぶやいてしもうた!!
ワクチン2回終了して数週間が経った8月の終わり。恐る恐る出かけてみると、すでに展覧会は後半戦に突入していた。具体的にいうと、楽しみにしていた長谷川等伯の展示は終わっていた。その代わり、俵屋宗達の国宝風神雷神図が登場。
宗達の風神雷神は東京での展示の際には人だかりを避けて観る感じだった。こんなにゆったりと観られたのは今回初めてかも。尾形光琳、酒井抱一、鈴木其一の風神雷神は東京にあるが、元祖は京都にある。さすが京都やわ〜(エセ関西弁その2ごめんなさいm--m)
国宝アイドルのソロ活動~東寺の梵天様と三十三間堂の婆藪仙人~
仏像はスーパースターばかりで、初見のものはない。というか、何度も拝観している仏像ばかりだが、東寺の梵天像が間近で拝めたのはありがたかった。東寺では帝釈天が人気だが、私は前から梵天推し。梵天様の全体の緩やかなライン。優しいご尊顔。そして、梵天様が乗られてるガチョウがかわいい!
三十三間堂の婆藪仙人もよかった。三十三間堂で拝観するときは、ガリガリの貧相なおじいさんという認識しかなかったが、この展覧会で観る婆藪仙人からは気品を感じた。下から見上げる形での展示となっているからだろうか。それとも、ライティングの違いによるのだろうか。婆藪仙人は中尊千手観音坐像と同じ、湛慶の作だという。三十三間堂では、数年前の配置換えにより、大弁功徳天とともに中尊の両脇をかためている。
欲を申せば、大弁功徳天と二体お並びのところを拝見したかった。三十三間堂は博物館の隣なのだから、いつでも行けるでしょと言われるとその通りなのだが、あちらは千体以上の仏像が所狭しと並ぶため、どうしても全体として観てしまいがちだ。なので、時には、展覧会にてソロ活動やユニット活動をしていただきたい。アイドルと一緒なのだ!