ぶつぞうな日々 part III

大好きな仏像への思いを綴ります。知れば知るほど分からないことが増え、ますます仏像に魅了されていきます。

【東京】【滋賀】ありがとう東京長浜観音堂!

東京長浜観音堂
東京駅八重洲口近くに2021/7/10オープン!

観音の里、滋賀県長浜市が開設する東京長浜観音堂八重洲の雑居ビルの小さな一室で、長浜の観音像が1躯だけ公開されている。
上野にあったびわ湖長浜KANNON HOUSEが昨年閉鎖され、新たに誕生した究極の癒し空間である。

オープン第一弾として、長浜市南郷町の八坂神社境内観音堂に伝わった聖観音様がお出ましくださっている。

聖観音菩薩立像
長浜市南郷町
長浜市指定文化財
平安後期
木造 古色 彫眼 像高101.3cm
ヒノキ一木割矧ぎ
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 殺伐とした東京に蓮の花が咲く時期、蓮のつぼみを手にした観音様がおいでくださった。滋賀らしい天台系の聖観音様を間近で拝することができ、天に舞い上がるような気持ちだ。平安後期の穏やかなお姿。癒される!

 上野にあった頃は女性の係の方が数名常駐しておられたが、八重洲では男性の方お一人だけが奥から出てこられ、解説してくださった。陽気な話しぶりの方で、おしゃべりしながら、長居をしてしまった。そして、訪れた方々と一緒に「きれいですねー」などと観音様を称賛しあう。楽しい!

 長浜観音堂では、基本的に観音像が1躯のみ、長浜から出張され、展示される。レプリカではない。本物である。2か月おきに1躯ずつ長浜から観音像がおいでなる。この数か月ごとの交代制により、それぞれの観音様にじっくりと向き合える。大きな展覧会では得られない感動がある! 

 しかも、撮影可能なので、気になる部位だけマニアックに撮ったりもできる。写真を撮ることで、より深く観察できるという側面も見逃せない!

 1点だけ惜しむべくは、観音像に当てる照明が私には明るすぎた。まぶしいし、観音様が白く見えてしまうように感じた。添付写真のうち、最後の1枚(観音様の後ろ姿)を除く3枚は、私がアプリで加工し、全体を暗めにしてみた。これぐらい落ち着いた色味のほうが私は好きだ。

 この南郷町の観音様の次には、長浜の安念寺のいも観音様がお出ましになるのだそうだ。クラファンでお堂改修が進む安念寺。クラファン参加者の大多数が東京近郊からだったと伺った。私もその一人だ。いも観音様に八重洲でお会いできる日を心待ちにしている。
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※参考
〇東京長浜観音堂 公式サイト 
東京長浜観音堂|公式ホームページ|tokyo
長浜市へのふるさと納税
滋賀県長浜市の使い道について | ふるさと納税 [ふるさとチョイス]
使い道を選んで納税できると伺ったので、早速サイトを拝見。「5.歴史遺産の伝承及び文化芸術の振興に関する事業」を選択すると、観音様の保存に役立てていただけるのか。東京長浜観音堂長浜市の施設なのだから、そういったご案内にもっと力を入れてよいと思う。地方の元気は日本の元気につながるのだから。