今年の1月は家でおとなしくしていたつもりなのだが、リストアップしてみると思いのほか出かけていて驚いた。実を言うと、もっと激しく出歩く予定だったのだが、年末に転んで左膝を強打したため、思うように歩き回れなかったのだ。それでも、1月3日に千葉県松戸・萬満寺で重文仁王さんの股くぐりをし、神奈川西部まで移動して、日向薬師の山道の参道を登った。仏像ファンとしてはエライ。しかし、人間としてはオカシイ。無茶はよくない。
1月に初めてお会いした仏像の中で印象的だったのは、群馬の日輪寺の鉈彫り像だ。毎年1月11日にご開帳で、やっとお参りできた。さらに、前橋市内の某寺で特別拝観させていただいた筑波山ゆかりの朽ちた仏像たちは、今も心に深く刻まれている。なお、事前調査の感触としては、群馬は予約拝観のハードルが高い。地域的な文化の違いを感じた。関西の感覚でお寺に電話してはいけない。
また、なぜか神奈川県によく通った月でもあった。横浜の町中に残る古仏はわくわくするし、鎌倉市大船の常楽寺の夜の御開帳は魔法がかかったかのような美しさだった。常楽寺の御開帳は毎年通いたくなるので、沼にはまりがちな人には危険すぎてお勧めできない。
1月2日
○御手観音堂(清鏡寺 東京都八王子市)
・真数千手観音坐像(江戸時代 文化財未指定)
・十一面観音立像(鎌倉初期? 東京都指定文化財)
・石造不動明王坐像(堂の裏の伝説の不動明王像)
・背負える千手観音立像
○影向寺(神奈川県川崎市)
・薬師三尊(国重文)
・二天立像、十二神将(市指定文化財)
butsuzodiary.hateblo.jp
1月3日
○萬満寺(千葉県松戸市)
・仁王さん(重文 阿形さんの股くぐり!)
・本堂の阿弥陀如来坐像(市指定)
・方丈の不動明王立像(市指定)
○日向薬師(神奈川県伊勢原市)
・鉈彫の本尊薬師三尊など
○六所神社(神奈川県大磯町)
・神像 今回は収蔵庫内に入って間近で拝観。裏側も見えて興奮。毎年1月3日の公開だったが、修理のため、今後しばらくは公開の予定なし。
1月4日
○信松院(東京都八王子市)
・松姫坐像(市指定)
・軍船ひな形(都指定)
1月5日
○土方歳三記念館(東京都日野市)
・池田屋事件の時に身につけていた鎖帷子など
○安養寺(東京都日野市)
・毘沙門天立像(都指定)
・薬師如来坐像(江戸)
○高幡不動尊(東京都日野市)
・不動明王及び二童子(重文)
1月11日
○日輪寺(群馬県前橋市)
・鉈彫の十一面観音立像(県指定)
・本堂に馬鳴菩薩(馬に乗っている)
○無量光寺(群馬県前橋市)
・十一面観音立像(県指定)
・千手観音立像
・聖観音立像
・地蔵菩薩立像(市指定)
○山王廃寺
・塑像(「前橋・高崎発掘物語 文化財を未来へつなぐ」展@K’BIX元気21まえばし 普段は前橋の博物館におられるそうです)
butsuzodiary.hateblo.jp
1月13日
○弘明寺(神奈川県横浜市)
・鉈彫の本尊十一面観音立像(重文)
○真照寺(神奈川県横浜市)
・毘沙門天立像(市指定)
1月18日
○出雲と大和展(東京国立博物館)
・矢田寺の十一面観音立像
○びわこ長浜観音ハウス
・観音ガールのプレゼン
・千手千足観音立像
○浅草寺
温座陀羅尼会 鬼さんが歌舞伎メイクだった!
○出雲と大和展(東京国立博物館)
・矢田寺の十一面観音立像again
butsuzodiary.hateblo.jp
1月24日
○常楽寺(神奈川県鎌倉市大船)
・文殊堂 文殊菩薩坐像(文殊祭の宵祭ご開帳)(県指定、鎌倉)堂内で間近で拝観
・仏殿 阿弥陀三尊(市指定、鎌倉)
冬の夜の静かなご開帳。24日の夜と25日午前中に文殊様を拝観できる。午後の法要がメイン行事だが、この時は文殊様に近づけない。できれば両日お参りすべし。
butsuzodiary.hateblo.jp
1月25日
○五條天神社(鷽替。木彫の鷽は1月1日と1月25日のみ授与)
○牛天神北野神社(鷽替。木彫の鷽は1月25日のみ授与)
○平河天満宮(木彫の鷽は通年授与)
○半蔵門ミュージアム
特集展示「復元された古代の音」
復元された楽器とともに、その実際の音を展示。箜篌(くご)、瑟(しつ)、簫(しょう)、編鐘(へんしょう)。楽器を演奏する菩薩が描かれた「阿弥陀聖衆来迎図」と「清海曼陀羅」も。
○三井記念美術館「国宝 雪松図と明治天皇への献茶」 国宝の志野焼「卯花墻 」がお目当て
○「出雲と大和」展(東京国立博物館) 3回目
butsuzodiary.hateblo.jp
1月26日
陶芸教室(五島美術館)