ぶつぞうな日々 part III

大好きな仏像への思いを綴ります。知れば知るほど分からないことが増え、ますます仏像に魅了されていきます。

【展覧会】「相模川流域のみほとけ」展(神奈川歴博)に普門寺の聖観音立像が!!

コロナ禍のため、関西など遠方への仏像めぐりは断念している。その代わりに、私のベンツ(電動自転車)で行ける範囲内でお寺をめぐり、資料館で仏像の本を漁る、ということを続けている。そんな身近な範囲内で思いもかけない仏像に出会える。これは楽しい!
 最初は八王子市内だけだった。八王子の面積は186km2と広いので、コロナ禍が長引こうが、相手として不足はない。しかし、それでも飽き足らず、町田の北の方まで遠征。さらに、この酷暑の中、相模原市までひたすら漕ぎ出してしまった。もう冒険である。楽しい!!

 先日は緑区(旧城山町)の普門寺をお参りした。観音堂のご本尊聖観音菩薩立像は平安後期の見目麗しい木彫仏で、市の文化財であることは知っていた。12年に一度の秘仏(次のご開帳は2023年)なので、今訪ねてもお会いできないことも知っていた。なので、まずは「下見」のつもりで乗り込んだのだった。
 津久井湖の近くの急な坂を登り、やっとお寺にたどり着くと、まあびっくり! 本堂とその横の観音堂が改修工事中だった。本堂は修理がほぼ完成していたが、観音堂はお堂の壁がすべて取り払われた状態。こんなシースルーのお堂、初めて見た!!
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 そして、そんな工事現場の横には、観音菩薩立像を説明する市の掲示板があった。写真も掲載されている。ああ…なんと優美な美しさでしょう! もう写真だけで泣けた!
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 そして、そして、工事現場の看板には、お堂の改修工事と整備事業は2023年のこの観音様のご開帳に間に合うよう進めている、と書いてあった。さらに、泣けてくる…。
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 そんなエモーショナルな私に吉報が届いた。

 この普門寺の観音菩薩立像、今年の秋の横浜の展覧会に出展されるそうです!!!!!!
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 実は、普門寺を訪れる一週間前、相模原市立博物館で仏像の本を調べていた。その時、係の人から「この秋に相模川流域の仏像の展覧会が横浜で開催されるんですよー。市の文化財指定になっている仏像も出しますよー」と聞いていた。少し自慢げな話ぶりを私は見逃さなかったが、どちらの仏像が出展されるのかまでは教えてもらえなかった。それが、それが、普門寺の観音様だったとは!

 楽しみすぎて、こわい!
 あとは、旧津久井町の顕鏡寺の阿弥陀如来坐像(平安後期の定朝様)(非公開)も出展していただければ…。
 それから、龍峰寺の千手観音様の後ろ姿も拝みたい…!(つまり私は煩悩の塊…)