ぶつぞうな日々 part III

大好きな仏像への思いを綴ります。知れば知るほど分からないことが増え、ますます仏像に魅了されていきます。

大船観音寺の木造聖観音菩薩立像

 2018年1月1日。世田谷の元旦ご開帳(宇奈根・観音寺)のあと、さらに平安仏を拝もうと、鎌倉市大船観音寺へ。

 大船駅から見える巨大な白衣観音様が有名な大船観音寺ですが、平安後期の美しい木造の観音さまもおられます。
 白衣観音様のおられる場所から寺務所へ下る道の途中に、慈光堂という小さなお堂があります。このお堂のご本尊が平安後期の麗しい聖観音さまです。普段は秘仏ですが、正月三が日にはお厨子の扉が開かれると知り、出かけてきました…。

 覚悟はしていったのですが…、

 堂外からガラス越しの拝観で、お姿は正直よく見えませんでした!

 残念無念!!


 こんなに美しい観音さまなのです。いつか近くで拝ませていただきたいです。
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※写真は2016年の展覧会「禅の心とかたち 総持寺の至宝」の図録から。
 この展覧会は見にいったはずなのですが、こちらの観音さまに見覚えがないのです。見仏人失格です。お正月から反省しきりです。

 駅から見える大きくて真っ白な大船観音さま。青空に映えますねっ! 
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 帰りに鎌倉に寄り、宝戒寺へ。
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 地蔵菩薩さまと梵天帝釈天の両脇侍の前でしばらく座ってきました。
 宝戒寺は、鎌倉幕府第9代執権北条義時の霊を慰めるため、後醍醐天皇足利尊氏に命じて建立された寺です。
 ご本尊地蔵菩薩坐像が静かで厳しいお姿なのは、そのためでしょう。