
白山神社(鎌倉市今泉)にて、9月の第一日曜日の祭礼の際、短時間だけ毘沙門天さまのお厨子が開く。
【秘仏】毘沙門天立像
行基の作で、源頼朝が京都の鞍馬寺から譲り受けたと伝わる。像高160cm。県指定有形文化財。
着衣を薄く粗めに彫り出し、身体全体の動きも穏やかなので、地方の作という感じがしたが、どうなのだろう。
9月第一日曜日、午後2時頃から神事がある。神事の終わりに、「それでは毘沙門天さまのご開帳です。皆さまどうぞ」とアナウンスがある。
お前立像の等身大の毘沙門天立像と少し小さめの両脇侍像がずりずりっと引き出され、その後ろの秘仏毘沙門天立像の扉が開く。
一人一人順番に奥に進んで、間近で拝観できる。だが、「拝むと目が潰れるという言い伝えもあります」という、注意事項も小声で伝えられる。そのせいか知らないが、堂内の20-30人ぐらいが一通り拝観を済ませると、すぐに扉は閉じられた。
秘仏毘沙門天さまを拝めたのは、15:00頃からわずか15分程度だった。