
仏像は過去と現在と未来をつなぐ尊い存在。
仏像修復家の仕事はとても重要で、もっと世に認知され、評価されるべきものと思っています。
あることがきっかけで、牧野隆夫先生が私たちの先日の山形オフ会にご参加くださることになりました。牧野先生と参加者の皆様をお繋ぎする役割を果たせたこと、身に余る光栄に存じます。牧野先生、幹事様、参加者の皆様に心からお礼申し上げます。
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牧野先生が修理された仏像をお参りすると、お寺や管理者の皆様が一拝観者の私を温かく迎えてくださることが多いです。この現象を私は”牧野マジック”と名づけました。先生が修理の過程で地域を巻き込み、人々とともに悩み、喜びながら、仕事をされたからだと思っています。こうした温度感の恩恵は部外者の私にも及ぶのです。職人としての力量はもちろん、お人柄の力が大きいのだと思います。
静岡の平安の千手観音像(中野観音堂)を修理されたときには、管理者(別当)様の生産されるお茶に「千年千手」と名づけ、その販売に一役買いました。熊谷の愛染明王(宝乗院)の修理後、元のお堂に運ぶ際には、地元のお子さんたちにも一緒に引っ張ってもらったそうです。いずれも次の世代へお像を引き継ぐための仕掛けなのです。
今回、先生とご一緒させていただくなかで、マジックの理由を垣間見ることができたように思います。お話の一言一言が心に残っています。もっともっとたくさんお話を伺いたかったです。

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牧野先生が関わられた平泉寺(山形市)で、ご住職が、「みほとけに手を合わせて祈るとき、そのお仏像に関わってきたたくさんの方たちのことも思ってください」とおっしゃいました。平泉寺の長い歴史の中で、牧野先生は紛れもなくその重要なお一人です。

牧野先生が関わられた仏像は平泉寺だけではなく、伊豆や東北に数多くあります。先生は「仏像は修理して、それで終わりではない。その後も拝んでくれる人がいることが大切」とおっしゃいました。高齢化過疎化で管理が難しくなっている古仏が日本には多く、そのことを前提とされたお言葉だったと思います。そして、各地で仏像の拝観を続ける私たち仏像愛好家への感謝と励ましの言葉でもあると思います。
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これからも古仏が大切にされ、古仏に守られる世であってほしいと願います。私も力ある限り、牧野先生が関わられた“牧野仏“をはじめ、人とともにある古仏を訪ねていきたいです。
#仏像 #牧野隆夫 #仏像再興
Special Thanks to:
牧野隆夫さま
仏像リンクさま
山形オフ会参加者の皆様
【参考資料】
牧野先生のご著書では、この2冊が特にお勧めです! これを読んで、牧野先生が修復に関わられた"牧野仏"にお会いしにいきましょう!
仏像再興 仏像修復をめぐる日々山と渓谷社 2016年

伊豆の仏像 修復記 ‐人と自然に護られた 仏と関わる日々‐ 静岡学術出版 2018年

【参考サイト】
はらぺこヒヨドリの牧野仏参拝記
・中野観音堂(静岡県静岡市)
butsuzodiary.hateblo.jp
・宝乗院愛染堂(埼玉県熊谷市)
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・国清寺(静岡県韮山)とかんなみミュージアム
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・平戸のおおぼとけ(埼玉県熊谷市) まだ修復前の参拝記録です。修復後のレポートもしなければ!
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