東京・護国寺の四万六千日法要を参拝した。
7月9日と10日の夜7時から法要があり、ご本尊如意輪観音様も開帳となる。
夜の照明に荘厳された堂内の美しさ、そして、読経と太鼓の力強さに魅せられ、ここ数年通っている。法話も心にしみる。
法要終了後、内陣に入り、普段は秘仏の如意輪観音さまをすぐそばから拝ませていただく。
深く首を下に傾け、それを支える右手がなまめかしい。ご尊顔が平安時代のもの。それ以外は後補だそうだ。宝冠や瓔珞が比類なきほどゴージャス。江戸幕府五代将軍綱吉の生母、桂昌院様が創建した寺にふさわしいご本尊様ではないか。
今回驚くことがあった。三十三応現身像のうち、向かって左側に、一体だけやたらと色彩の新しい像がある。大自在天様だ。このお像が先ごろ転倒したため、修復に出したそうだ。すると、頭部から毛髪が見つかったのだという。
伝承では、護国寺の三十三応現身像の各像に桂昌院様が自らの毛髪を収めたとされている。それが今回、裏付けられたという説明だった。
大自在天様の前列にお並びだった比丘像も、大自在天様の転倒に巻き込まれて壊れたため、現在修復中なのだとか。
さらっと説明されていたが、これは大ニュースなのでは? DNA鑑定しないのだろうか??