ぶつぞうな日々 part III

大好きな仏像への思いを綴ります。知れば知るほど分からないことが増え、ますます仏像に魅了されていきます。

【2019年お正月のご開帳仏まとめ元旦編】東京と神奈川で平安仏を拝む~日野市の毘沙門天、世田谷の十一面観音、そして川崎の薬師三尊~

 新年明けましておめでとうございます。
 2019年のお正月三が日に6か寺と1社をお参りしました。お正月は古い仏像が特別公開される絶好の機会。普段電車で素通りする地域で、普段は非公開の平安仏にお会いできたりします。ここ数年、お正月のたびにお会いしにいく仏像もあります。大変幸せなことです。
 2019年1月1日に参拝したお寺は3か寺。以下の仏像さまを拝んできました。

東京都日野市・安養寺の毘沙門天立像

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 普段は本堂の阿弥陀三尊の横におまつりされている毘沙門天さまが、お正月の1日から7日まで、薬師堂に移され、間近で拝観できる。藤原時代の作で市の指定文化財。像高132センチ。檜の寄木造り。腰の極端なひねりが目を引く。日野の七福神の一員となっており、七福神めぐりの方々が多くお参りされる。写真撮影もOK。
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 公開時の薬師堂では、このように諸仏がまつられる。薬師さまは江戸時代、享保年間の作。ぬめっとした感じがある一方で、優しくかわいらしくもある。
 ちなみに、本堂の阿弥陀如来坐像は半丈六の平安仏で、東京都の文化財。拝観には予約が必要。智拳印を結ぶ大日如来の立像もおられるが、こちらも予約が必要。数年前に一度お参りさせていただいた。また、お参りできるとよいのだが。
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なお、安養寺の最寄駅は多摩モノレール万願寺駅。元旦は晴天で、富士山も拝めた。イケメン毘沙門天と元旦富士。なんともめでたい組み合わせである!


東京都世田谷区下奈根・観音寺の十一面観音立像

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世田谷区指定文化財、像高95.6cm、平安後期。
1月1日と8月1日に開扉。

 撮影不可なので、世田谷区のサイトに掲載の写真を貼っておく。お堂では、内陣奥におまつりされており、拝観には少し距離があるが、双眼鏡でのぞくと、美しい木目が見える。
 明古堂さんで、燻蒸に加えて、手先など欠落部分の補修をされた。
 去年のお正月に続いて二度目のお参り。お檀家様が次々お墓参りされているだけで、仏像目当ての人はそれほど見かけない。世田谷の静かな緑の中、静かにお参りできる。
 小田急成城学園前駅東急田園都市線二子玉川駅などからバスがある。バス停の下宿、喜多見小学校前などから徒歩ですぐ。
※康円の不動明王八大童子さまのおられる世田谷区下馬の世田谷観音寺とは別のお寺です。

昨年度の参拝記録はこちら
butsuzodiary.hateblo.jp



神奈川県川崎市影向寺の薬師三尊(重文)、二天像および十二神将

 もう何度目か思い出せないが、今年もお参りしてきた。正月三が日にご開帳(確か11月3日のお祭りのときも)。
 薬師さまは一木造りでどっしりしているが、衣文の彫りは浅く穏やか。地方仏の温かさを感じる。あちこちお参りしてきて、やっと、ここの薬師さま独自の良さを認識できたような気がした。
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(↑上の写真2枚は影向寺のサイトより)
 収蔵庫の係のおじさまが毎年同じ方で、毎年同じおしゃべりするのも楽しみ。去年のお正月にお会いできなくて心配していたのだが、今年はお会いできて嬉しかった。去年はたまたまタイミングが悪かったようだ。
 また、今年はなんと、新しい仁王さんと観音像がおられてびっくり! おじさまの話によると、とある檀家さまの寄進なのだとか。なんとも素晴らしいお金の使い方である。寄進できて、夢が叶ったとおっしゃっておられるのだとか。仁王さんも寄進者さんもかっこよすぎる。
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 影向寺へは武蔵溝の口駅武蔵中原駅、武蔵小杉駅などからバスが出ている。個人的には、東急田園都市線梶が谷駅から2キロほどのお散歩をお勧めしたい。ゴミ焼却所(プール)の裏の道は古墳公園もあって楽しい。