ぶつぞうな日々 part III

大好きな仏像への思いを綴ります。知れば知るほど分からないことが増え、ますます仏像に魅了されていきます。

阿弥陀如来

【来迎会】得生寺「中将姫大会式」前編~中将姫寺=得生寺とは~

得生寺練供養レポート前編~得生寺と中将姫~ 得生寺とは 得生寺境内 ○開山堂 ○本堂 得生寺練供養レポート前編~得生寺と中将姫~ 和歌山県有田市糸我町、雲雀山得生寺。このお寺の二十五菩薩練供養「中将姫大会式」をお参りした。 雲雀山は、継母に命を狙わ…

東京都あきるの市・大悲願寺の伝阿弥陀如来と両脇侍像(重要文化財)

大悲願寺とは? 阿弥陀三尊の製作時期は? 【参拝案内】 お参りした仏像: 大悲願寺の伝阿弥陀三尊(重要文化財)訪ねた日: 2018年4月22日(日) 写真はお寺のパンフレットより 大悲願寺とは? 東京多摩西部、あきる野市の大悲願寺には、平安末期から鎌倉初…

円福寺の重文阿弥陀如来坐像と県指定文化財の阿弥陀三尊立像 ~ご本尊がきれいだと思ったら、西村公朝さんが修復されていたのです~(東茨城郡茨城町)

円福寺(東茨城郡茨城町)というお寺はクラブツーリズムさんに教えてもらうまで知らなかった。寺伝では、弘仁3年(812年)創建。天台宗のお寺である。 <本尊阿弥陀三尊立像(県指定文化財)> 本堂の内陣奥におられるご本尊阿弥陀三尊立像は、1307年造立。…

西尾市吉良町、金蓮寺の阿弥陀三尊(脇侍さまはいつの作?)

<序文>この記事は、来迎阿弥陀三尊にお会いした感動を叫ぼうと書き始めた筆者が、書いてる途中で「制作年代に二つの説がある」ことに気づき、あたふたする様子を書き残したものです。しばらく下書きフォルダーに放置していた文章を書き直し、引用文書の画…

豊橋の普門寺と八角裳懸座の阿弥陀さま

八角裳懸座(はっかくもかけざ)の阿弥陀さまを調べています。どこのお寺におられるのかご存知でしたら教えてください。<愛知県豊橋市・普門寺の阿弥陀如来坐像>八角裳懸座が気になったきっかけは、先週、愛知県豊橋の普門寺をお参りしたこと。普門寺の収…

愛知県西尾市・海蔵寺の阿弥陀如来坐像

愛知県西尾市吉良(きら)町。阿弥陀様を訪ねて3か寺めぐりました。 きらの阿弥陀さま その1 海蔵寺(浄土宗西山深草派、愛知県西尾市吉良町) 阿弥陀如来坐像(県指定) 鎌倉初期 95.5センチ、一木割矧造、彫眼 お寺の方にご挨拶し、本堂へ。 外陣より拝観…

名古屋・栄国寺の丈六阿弥陀さま~悲しいから優しい~

名古屋市中区の栄国寺。 こちらのご本尊である丈六の阿弥陀如来さまを絶賛したいのだが、それにはまず、江戸幕府発足当初のキリシタン弾圧からひも解かなければならない。 栄国寺は処刑場の跡地に立つ。 17世紀半ばには、罪人に混ざって、少なくともキリシタ…

快慶の伝説が残る二つの「おいわけ」阿弥陀さま(仙台の笈分如来と京都の負別如来)

1)仙台に残る笈分(おいわけ)如来さま 2) 京都・蓮光寺の負別(おいわけ)如来さま 3) <追記 学術論文も> 快慶の伝説が残る二つの阿弥陀如来立像が仙台と京都に残されています。 2016年11月の月末に仙台へ、その後、2017年4月に京都に行き、この二つの阿…

2017年10月の仏像拝観リスト

2017年10月は二十五菩薩来迎会のため会津へ。 また、法然巡礼の締めくくりとして、滋賀・比叡山の黒谷青龍寺へ。法然上人二十五霊場を比叡山で締めくくることができ、感動もひとしおでした。最後にとてもよいお参りができ、仏友さんやお寺さまに感謝しきれま…

雲南市・禅定寺の阿弥陀如来坐像~優しい番長さんw~

雲南市・禅定寺の阿弥陀如来坐像 襟立ちの如来さま 禅定寺の縁起とご本尊の聖観音立像 古代出雲歴史博物館の「島根の仏像」展。前回の記事で書いた安来の清水寺の十一面観音立像で腰が抜けるほど仰天した私ですが、その先にさらに、素晴らしい仏像の数々が並…

長浜市、幸せの宝冠阿弥陀さま(伝聖観音さま♪)

【長浜市・竹蓮寺 宝冠阿弥陀如来坐像】この世は地獄だと言う人もいますが、幸せな場所も確かに存在します。 そんな幸せの場所をまた一つ発見しました。滋賀県長浜市高月町の竹蓮寺(ちくれんじ)です。高月駅から琵琶湖方面へ3.5キロ。西阿閉の集落の中に小…

喜多方・願成寺の来迎念仏行道~念仏を唱えあう~

会津、喜多方市の願成寺(会津大仏)では、10月の御十夜会と大晦日に二十五菩薩来迎の行道(ぎょうどう)が行われます。お寺では、来迎念仏行道と呼んでおられました。御十夜会の3日目(今年は10月8日)に行われる行道に参列させていただきました。会津大仏…