ぶつぞうな日々 part III

大好きな仏像への思いを綴ります。知れば知るほど分からないことが増え、ますます仏像に魅了されていきます。

2019年4月の仏像拝観リスト

 2019年4月は二十五菩薩来迎の練供養を中心に予定を組んだ。まずは14日の當麻寺の聖衆来迎練供養会式。これまで5月14日開催だったが、温暖化で体調を崩す人が出たため、今年から14日に変更になった。あいにく当日は朝から曇天で、お昼過ぎに雨となった。菩薩様は持物を手にせず来迎橋を渡られた。雨が激しいと、曼陀羅堂の周りをまわるだけで終わることがあるのだが、この日は来迎橋を渡ってくださった。
 そして、21日は愛知県あま市・蜂須賀蓮華寺の練供養へ。菩薩様が持物で頭をなでなでしてくださる。菩薩様と衆生がこれほど近い練供養はない!
 この二つの練供養と合わせて、仏像をめぐった。岐阜県関市、暁堂寺のご開帳は素晴らしかった。蜂須賀蓮華寺の練供養と合わせて偶然お参りでき、ありがたい限りである。あま市の法蔵寺と甚目寺もお参りできた。當麻寺の前日の13日は、スケジュール的に無謀だった。朝早くに京都入りして、東寺に行き、京博で時宗の展覧会(素晴らしかった!)を観てから、なんと吉野へ。桜満開の吉野は多くの人で混み合っていた。
 30日、和歌山県立博物館「仏像と神像へのまなざし、ー守り伝える人々のいとなみー」展は、仏像神像を守り伝えることをテーマにした展覧会で、県内の優れた仏像神像が並ぶ。学芸員さんの思いと叫びが聞こえてきた。ぜひ拙ブログをお読みいただければ。
 
2019年
4月12日
おてらおやつクラブ丸の内別院
快慶阿弥陀如来立像模刻像(吉水快聞さん作)

4月13日
東寺(京都市)東京の展覧会に出展中で講堂はガラガラ
京都国立博物館「国宝一遍聖絵時宗の名宝」
奈良の吉野へ移動。山ごと桜でした。
如意輪寺=源慶の蔵王権現
桜本坊=白鳳の釈迦如来像が公開中。平安の地蔵菩薩(写真はお寺のサイトより)。役行者像では、こちらの微笑んでいるお像が一番好き。
東南院大日如来坐像 県指定文化財
金峯山寺=巨大な蔵王権現さまご開帳。改修中の仁王門の仁王さんも大好き。数年前に重要文化財に指定。
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4月14日
當麻寺奈良県葛城市)
聖衆来迎練供養会式
護念院(菩薩面を被らせていただく)→中之坊(平成當麻曼荼羅で絵解き)→門前でにゅーめん→奥院(偶然一瞬だけ法然上人坐像を拝む)→練供養(雨の中お渡り)→曼荼羅堂→金堂→講堂
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4月21日
伊岐神社(岐阜県関市)
暁堂寺(岐阜県関市)=聖観音立像ご開帳
市指定文化財 平安中期から後期 両面宿儺の作との伝承あり
蓮華寺(愛知県あま市
蜂須賀弘法ご開帳
二十五菩薩練供養
法蔵寺(愛知県あま市)=鉄造地蔵菩薩立像(重文)
甚目寺(愛知県あま市)=仁王像(県指定)
三重塔が台風被害を受けたため、愛染明王(重文)は東京の博物館で保管されていると伺った
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4月27日
琵琶湖長浜観音ハウス=長浜市高月町井口 日吉神社の十一面観音坐像その他諸像
東京国立博物館「東寺」展

4月30日
紀三井寺和歌山県和歌山市) 本堂内陣と本堂奥の諸尊を拝観
和歌山城紀三井寺本堂奥の諸尊が素晴らしすぎて、テンション上がりすぎた。興奮冷めやらず、つい和歌山城を駆け足で登ってしまった)
和歌山県立博物館「仏像と神像へのまなざし」展
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