ぶつぞうな日々 part III

大好きな仏像への思いを綴ります。知れば知るほど分からないことが増え、ますます仏像に魅了されていきます。

千葉市市原市・日光寺 桜の巨木の聖観音立像

千葉県市原市 
日光寺 
木造聖観音立像
県指定 像高3.32メートル
彫眼、桜、一木造。大きな内ぐりがあり、観音像の背面より覗くことができる。両腕は肩ではぎ付けし、左肘から先をさらにはぎ付ける。
発見当初は平安末期(12世紀後期)とされていたが、昭和61年の修理に伴う調査の結果、10世紀後期の作と推定されるに至る。
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(↑ざっくりと空洞が! 霊木の木の洞を利用したとも考えられる)
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(↑瓔珞(ようらく)や臂釧(ひせん)を金具で別に付けるのではなく、このように彫り出すのは古様なのだそう)

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(↑観音様の後ろの棚に、新しい十王像と奪衣婆さま。古い像が盗難にあったのだと聞いた)
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(↑観音様のおられる収蔵庫はこんな階段を登ったところにある)
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(↑馬頭観音さまだろうか)

※写真はすべて筆者撮影

【参拝案内】
日光寺
住所:千葉県市原市風戸81
要予約