ぶつぞうな日々 part III

大好きな仏像への思いを綴ります。知れば知るほど分からないことが増え、ますます仏像に魅了されていきます。

世田谷区の平安仏(宇奈根・観音寺の十一面観音立像)

新年あけましておめでとうございます。
元旦にご開帳となる都内の平安仏を拝んできました。

世田谷区宇奈根の観音寺のご本尊十一面観音立像さまです。
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(写真は世田谷区のサイトより。明古堂撮影)

桧一木造り、像高95.6センチ。修復の手が多く入っているようですが、平安後期の作と考えられ、彫りが薄く穏やかです。世田谷区の文化財に指定されています。
元々は右手に錫杖を持っていたのでしょうか。元旦早々、長谷寺式の観音さまを拝めるとはなんとも幸せ!

やや遠目からの拝観でしたが、横浜の西方寺の十一面観音立像を想起させるお姿だと思いました。どちらも修復が明古堂さんなので、その影響もあるかもしれません。
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(↑世田谷区教育委員会のこの看板には「平安時代末期から鎌倉時代初期」とありますが、世田谷区のホームページには「平安後期」と記載されています…)


【お寺さま住所】
東京都世田谷区宇奈根2-24-2
小田急成城学園前田園都市線二子玉川駅などからバスあり。
※康円の不動明王と八大童子像のある世田谷観音寺(世田谷区下馬)とは別のお寺です。
【拝観情報】
通常は非公開。元旦と8月1日のみご開帳。
【観音寺縁起】
観音寺の創建は永正年間(1504~21)で、開山は川越喜多院の第14世実海僧正であると伝えられています。もとは小田原にあって圓正寺と称していましたが、兵火のために延焼し、再興の際「圓正」と「延焼」の同音をきらい、寺名を観音寺に改めたといいます。また、一説には本尊が十一面観音であることから観音寺としたとも言われています。
(世田谷区文化財サイトより引用)