ぶつぞうな日々 part III

大好きな仏像への思いを綴ります。知れば知るほど分からないことが増え、ますます仏像に魅了されていきます。

多摩の仏像

【東京】【多摩仏】いらっしゃいませ 謎の真慈悲寺「仏ゾーン」へ=東京都日野市の重文・阿弥陀如来像と百草観音堂

※4年ぶりのご開帳を祝し、2010年当時の拙ブログ投稿記事を再投稿(ただし、写真のみ差替え)※ ※2023年9月17日(日)10-15時に阿弥陀如来さま公開予定!※ 阿弥陀如来坐像(百草八幡神社) ※写真は日野市の公開チラシより訪れた日: 2010年9月19日(日) 訪れ…

【仏像エッセー】『鎌倉殿と13人』と仏像シリーズ vol.2

『鎌倉殿と13人』と仏像シリーズ vol.2 今年の大河ドラマの登場人物ゆかりの仏像シリーズの第2段として、東京都府中市・善明寺の鉄仏さまをご紹介したい。(どこまで連載できるのかについては、書いてる本人にも不明だが…w) 先日訪れた府中の大国魂神社のす…

【東京】【多摩の仏像】大国魂神社(旧六所宮)本地堂の木彫仏~神仏習合の時代を伝える穏やかな尊像~

上原美術館で本地仏の薬師如来を拝観してから、本地仏への思いが募り…。身近なところで本地仏にお会いできるところはないかなぁ…と思った瞬間、思い出したのがこちら。 東京都府中市、大国魂神社神社の宝物殿におられる、40センチに満たない小さな仏像! 平…

【多摩仏】小野神社の木造随身像(東京都多摩市)

小野神社(東京都多摩市)の木造随身像は東京文化財ウィークの一環として、毎年11月頃に1日だけ特別公開されている。 ガラス越しではあるが、複雑な表情を間近で目にすることができ、感動する。実は、毎年公開されていることは知っていたのだが、都などの資…

【東京】【多摩仏】深大寺 元三大師ダブル公開2021

1) ご開帳1=ど迫力の秘仏慈恵大師像がトーハクで出開帳!! 2) ご開帳2=深大寺で胎内仏鬼大師が205年ぶりご開帳!! 参考資料 資料i) 深大寺のリーフレット 資料ii) 毎日新聞記事(2021.11.5)205年ぶり「鬼大師」公開 調布・深大寺、疫病退散を祈願 資料iii…

【多摩の仏像】高尾山不動堂の不動明王と二童子像~28日の朝に拝めるかも~

高尾山薬王院不動堂 不動明王および二童子像 【拝観案内】 【参考資料】 【おまけ=不動堂周辺の写真】 高尾山薬王院不動堂 不動明王および二童子像 薬王院不動堂の不動明王像(写真は東京都文化財サイトより) 東京の西の端、高尾山に登る人は多い。身近な…

【石仏】徳本名号塔をめぐる~八王子編4~(寺田町)

八王子市・徳本上人名号塔 No. 11) ~寺田町路傍~ 1) 探すの大変! やはり地元の大家さんはさすが 1-1) 過去の調査記録にあたる 1-2) 橋オタクさんのサイトに感謝 1-3) 最後は地元の方のご協力のおかげ 2) 自然石のゆがみの上に刻まれる南無阿弥陀仏の文字 …

【石仏】徳本名号塔をめぐる~八王子編3~(めじろ台)

八王子の徳本上人名号塔 No.10 所在地 八王子市めじろ台1丁目(旧福泉寺跡地) 文政7年 閑静な住宅街の片隅に、お寺の跡地が墓地として残る。その小さな一画の隅に、時間が止まったままのように、徳本上人名号塔があった。 傾斜地に一本、木が立つ。その両脇…

【石仏】徳本名号塔をめぐる〜八王子編2〜

徳本上人名号塔 場所 八王子市長房町・船田町会会館 調査日 2020.11.21 1) 調査番号5) の長房町・船田町会会館の徳本名号塔、ついに発見! 2) 植栽カットでinvisibleからvisibleへ! 参考資料 1) 調査番号5) の長房町・船田町会会館の徳本名号塔、ついに発見…

【石仏】徳本名号塔をめぐる〜八王子編1〜

徳本上人が八王子にやってきた 1) 八王子市裏高尾町(駒木野の小仏関所跡近く) 2) 八王子市東浅川町・原宿会館前 3) 八王子市東浅川町・原家墓地内 4) 長泉寺(八王子市長房町1258) 5) 船田町会会館(八王子市長房町) 6) 長安寺(八王子市並木町) 7) 真…

【多摩の仏像】新開院(東京都あきる野市)に鶴岡八幡宮から遷座した薬師如来と十二神将

鶴岡八幡宮旧蔵の薬師三尊と十二神将が東京都あきる野市に現存。9月11日にご開帳 1) きっかけは愛染明王(五島美術館) 2) 東京西部の新開院にも鶴岡八幡宮寺旧蔵の仏像が! 3) ご開帳は9月11日 【拝観案内】 a) 新開院薬師堂 b) 近くの玉泉寺にも流転の仏像…

【多摩の仏像】相即寺(八王子市)本堂~鎌倉時代とされる黒本尊様と江戸仏師による現ご本尊阿弥陀如来坐像と焼仏の阿弥陀如来立像~

八王子の相即寺に黒本尊と呼ばれる阿弥陀如来坐像がおられる。16世紀半ば、開山のおりに、鎌倉の光明寺から伝えられたお像だという。調べてみると、1970年代の市の仏像調査報告で、鎌倉時代の作とされていた。

【多摩の仏像】八王子の大久保長安の陣屋のあった町で信仰された石仏の五智如来様はなんと立像で、しかも、あだ名はとうもろこし地蔵!

金剛界の大日如来様ですが、、、なんと立像なんです! 1. 直入院の五智如来像 1-1) 大久保長安の陣屋のあった町で信仰された五智如来。あだ名は「とうもろこし地蔵」 1-2) 愛らしいお姿 2. 直入院 拝観案内 2-1) 近くの広園寺もお勧め 2-2) さらに足を伸ばし…

【多摩の仏像】観音院(東京都武蔵野市)~武蔵野プレイスの横に穏やかな来迎の石仏阿弥陀如来立像~

1)武蔵野プレイスのそばです 2) 観音院の来迎の阿弥陀如来立像 観音院 拝観案内 参考資料 1)武蔵野プレイスのそばです 5月25日に緊急事態宣言が解除されても、電車に乗るのは仕事だけというマイルールは崩していない(2020.6.6現在)のだが、仕事で東京都武…

【多摩の仏像】正真正銘の八王子ブランド、相即寺の地蔵菩薩坐像(万目供養仏)!!~地元の仏師と鋳物師による温かみあるお姿~

穏やかで温かい地蔵菩薩さま相即寺・万目供養仏(地蔵菩薩坐像) 1) 相即寺とは 2) 地元八王子周辺の仏師と鋳物師による銅造地蔵菩薩坐像(万目供養仏)! 八王子市民はもっと注目しましょう!! 2-1) 柚木落合の仏師、田中播磨義知 2-1-1) なんと、田中播磨…

2020年1月の仏像拝観リスト

今年の1月は家でおとなしくしていたつもりなのだが、リストアップしてみると思いのほか出かけていて驚いた。実を言うと、もっと激しく出歩く予定だったのだが、年末に転んで左膝を強打したため、思うように歩き回れなかったのだ。それでも、1月3日に千葉県松…

2019年7月の仏像拝観リスト

2019年7月は、武蔵国分寺の銅造観音菩薩立像を拝観後に、法隆寺館で飛鳥仏を浴びるように拝観できたのが、大きな収穫だった。久しぶりに見直すと、その表現の新しさに目を奪われた。 東京府中市の棟方志功展は連作と大作が多く、迫力ある作品に魅了された。 …

2019年6月の仏像拝観リスト

6月はまず高崎の展覧会へ。新田つながりで群馬県内外の仏像も展示された。群馬県の仏像は今後攻めたい。 6月といえば、大和郡山市の矢田寺のご開帳。十一面観音立像のキューティセクシーなお姿が好きで好きでたまらない。矢田寺に合わせて、奈良某所の地蔵菩…

【多摩仏】深大寺の毘沙門天立像と元三大師坐像

拝観日=2019年1月19日 お寺=深大寺(東京都調布市) 仏像=毘沙門天立像(平安、市指定文化財) その他=元三大師坐像のポスター 平安の毘沙門天立像 元三大師坐像 平安の毘沙門天立像 調布の深大寺で、1月に公開される毘沙門天立像にお会いしてきました。…

【多摩の仏像】大塚の御手観音と都文化財の十一面観音(八王子市・清鏡寺)

大塚御手観音(八王子市・清鏡寺さま) ご本尊千手観音さま 十一面観音立像 不動明王さまの謎 拝観案内 大塚御手観音(八王子市・清鏡寺さま) 2011年の武相観音ご開帳のとき以来、二度目のお参りをしてきた。今回は副住職さまにご案内いただき、大きな金庫…

東京都あきるの市・大悲願寺の伝阿弥陀如来と両脇侍像(重要文化財)

大悲願寺とは? 阿弥陀三尊の製作時期は? 【参拝案内】 お参りした仏像: 大悲願寺の伝阿弥陀三尊(重要文化財)訪ねた日: 2018年4月22日(日) 写真はお寺のパンフレットより 大悲願寺とは? 東京多摩西部、あきる野市の大悲願寺には、平安末期から鎌倉初…